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「課金すれば良いレポートが書ける」は許容されるか?

生成AI は記述式課題の回答を瞬時に提供することから、

採点・評価において、生成AI の使用の有無に配慮し、学生間の公平性が担保されるよう留意してください。(JAIST)

という声明のように、評価上の公平性が問題となります。

現状の指針では、生成AI の使用の有無が公平性の焦点となっているが、2024 年以降は使用する生成AI のバージョンや性能も論点となるでしょう。

原稿執筆時点では、たとえばChatGPT はGPT-3.5 は無料、GPT-4 という学習データが多い高性能なバージョンは月額20 US ドルです。

この問題については、道具の良し悪しは許容されるという考えと、「使用料を払えば良いレポートが書ける」という状況は公平ではなく許容されないという考えの両論を立てることができます。

許容できるという立場からは、生成AI に限らずこれまでも分析PC のスペックによる精度や速度の差異はあったし、書籍を購入することでより充実した資料にあたれるという面も許容されてきた。
スポーツでは高価な道具の使用によって良いスコアを得ることもあったことから、学生は課金によってより良い学習成果を生む権利があり、生成AI も同様に許容される、という議論ができます。

AI を使えば自動的に成果が得られるわけではなく、適切なプロンプトで指示することも個人の情報スキルであるため、生成AI の使用の有無という点では許容されないにしても、GPT-3.5 と4 の差異程度は許容されるという考えも可能でしょう。

一方で許容されないという立場にたてば、
生成AI はこれまでの道具と異なり、学修成果(に類似するもの)を直接的に生成するものであり、学生個人の能力を評価したことになるかが疑問であり許容されるべきではない、といった議論が可能です。

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